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屋根に塗装は必要?放置するとどうなる?
2024.08.26
ご自宅の屋根、最近いつ頃見ましたか?
言われてみると、新築で建ててから一度も、もしくは数えるほどしか見ていない。という方も多いでしょう。
屋根は、お家を守る大事な役割をしているのですが、屋根のことなんて普段全く考える機会がない人が大多数だと思います。
それでも安心して生活できているのは、雨漏りなどのトラブルがなく、快適に暮らせているからこそ。
でも、トラブルは目に見えるものだけとは限りません。目に見えないところでトラブルが少しずつ進行していることもあるのです。
今回は、そんな屋根について、屋根に塗装は必要なのか?放置するとどうなるのか?といった屋根に関する疑問を解決していきましょう。
◆記事の内容◆
1.そもそも屋根って何かする必要があるの?
・屋根塗装が必要なタイミングは?
2.メンテナンスのタイミングは屋根材に影響する
・屋根材の種類
・塗料の種類
3.屋根塗装はまず点検から
・帯広市近隣で屋根塗装をするなら
1.そもそも屋根って何かする必要があるの?
屋根に限らず、家のことって普段あまり気にかけていないものです。定期的にメンテナンスをしている人はまれで、壊れて初めて考えるという人が大多数だと思います。
でも、壊れていたことに気づかないまま放置することで、家そのものを傷めてしまう危険性があるのが、屋根なのです。
屋根を長持ちさせるためにも、日々安心して住まうためにも定期的なメンテナンスは欠かせません。
メンテナンスをすることで、良い状態を長く保つことができて、結果的に屋根や家の寿命を長くすることができます。
屋根のメンテナンスといえば、一般的によく知られているのが塗装です。
ご自宅近くでも、外壁塗装や屋根塗装をしている建物を見たことがあるのではないでしょうか?
何か工事をしているなと思ったら、まるで新築のようにきれいになっていて驚いた。という経験がある方なら、塗装は美しい外観を保つために行うものだと思うかもしれません。
けれど、それ以外にも大事な目的があって塗装をしているのです。
では、なんのために塗装をしているのでしょうか?
家は日頃から雨や風、紫外線などにさらされています。
屋根材や外壁材の表面には塗装がなされています。塗装は家の一番外側の部分に当たり、家を紫外線や雨などから守っています。
人間に例えるなら、お肌が屋根や外壁。お肌に塗る日焼け止めクリームが塗装、といったイメージです。
屋根材では、「スレート屋根」、「金属屋根」、「セメント瓦」などの屋根材は塗装がなされた状態で販売されています。
しかし、屋根材や外壁材の家を保護する力は、永遠には続きません。
表面で常に風雨や紫外線にさらされている塗装がまずは薄くなったり、はがれてきて、防水性などの機能を失っていきます。そして段々と内側へ傷みが進んでいき、塗装の次は屋根材や外壁材がはがれたりヒビが入ったりと劣化をし始めます。
屋根の劣化が進行するにつれ、劣化箇所から雨水が浸入するようになります。
雨水が浸み込んだ屋根は、加速度的に劣化が進行してしまいます。また、屋根から入り込んだ雨水が、さらに家の内部にまで浸入すると、雨漏りやカビ、シロアリの発生につながることもあります。
屋根の下には防水シートがありますが、シートも劣化すれば水が染み込んでしまうので、建物自体が劣化する原因になってしまいます。
家は、構造体である木材をはじめ、断熱材に使われるグラスウールなど、水で傷んでしまう素材が多く使われているので、長く放っておくと安全性や健康面でリスクが高まります。
傷みが家の内側へ行けば行くほど補修が困難になり、リフォーム費用も高額になってしまいます。
よって適切なタイミングで塗装などのメンテナンスを行い、家を保護する力を常に保つのが理想です。
定期的に塗装メンテナンスをすれば、塗膜(塗料の膜)が劣化箇所を覆い、雨水の浸入をブロックするため、屋根は防水性を維持することができます。
人間の体も、日焼け止めクリームをしっかり塗っているかどうかでお肌へのダメージが変わり、長年積み重なるとそれが大きな差となって表れますよね。
屋根が大きく劣化する前に塗装によるメンテナンスをすることで、屋根を長持ちさせることができるのです。
・屋根塗装が必要なタイミングは?
では、屋根塗装はいつ行えばいいのでしょうか?
屋根の塗装は7年から15年程度で劣化し、保護機能が落ちてくると言われています。
この期間は、屋根材や使用する塗料、住宅環境によって大きく変わります。
またお肌に例えれば、お肌の状態や、塗る日焼け止めの性能、日差しの強いところか日陰なのか、汗をかくのか水に入るのかなどの環境要因。それらの要因、その状態が起こる頻度によって肌へのダメージや、塗り直しのタイミングが変わりそうだなということは、想像しやすいと思います。
屋根も同じく、同じ時期に塗装をした家でも、それぞれの条件によって塗り替えが必要な時期に差が出る場合もあります。
では、自分の家は何年くらいで塗り替えれば良いのか?
一番確実なのは、実際に屋根に登って屋根の状態を確認することです。
屋根のメンテナンスが必要な状態かどうか、チェックできる劣化のサインは6つあります。
・色あせ
・コケ・カビの繁殖
・ひび割れ・反り
・錆び
・塗膜の剥がれ
・屋根材・棟板金の破損
この劣化サインは、実際に目で見て確かめないと見つけられませんが、屋根は外壁のように状態を目視するのが難しい場所です。
また、専門技術がない人が屋根にのぼる事は非常に危険なので、プロの業者に点検を頼むことをおすすめします。
とはいえ、診断を頼むにしても何らかの目安はほしいですよね。
塗装は7年から15年程度で劣化し、保護機能が落ちてくると言われているので、前回の塗装から8年程度を目安に考えるとよいでしょう。
屋根は外壁と違い、日差しを遮るものがほとんどないため、思った以上に劣化が早いことがあります。
さらに、状態を目視しにくいことから、気づいたときには劣化が進んでしまっていたということも多いです。よって8年ほど経ったら一度点検をしてもらうと安心です。
メンテナンスのタイミングは屋根材に影響する
一般的によく知られている屋根のメンテナンスは、塗装だとお話ししましたが、それ以外にも必要なメンテナンスがあります。
それは屋根材のメンテナンスです。定期的な塗装メンテナンスで屋根材を長持ちさせることはできますが、その屋根材自体にも寿命があるからです。
屋根材の寿命のタイミングで行うメンテナンスが屋根工事です。
屋根が寿命を迎えたら最終的には屋根全体をリフォームする工事を行います。
例えば、現在の屋根材の上から新たな屋根材を載せてカバーするカバー工事。今ある屋根をすべて解体して交換する葺き替え(ふきかえ)工事などです。
また、寿命による一斉工事だけではなく、台風などの被害で屋根材や屋根材を固定する部品が破損した場合も工事が必要です。
これらの工事は塗装とは別分野であるため、塗装だけしかできない業者に頼むのは避けましょう。対応してもらえないだけでなく、工事が必要な事実に気づかない危険性もあります。
よって、点検や工事などは、屋根や家のことを丸ごと見て対応してくれる業者に依頼することをおすすめします。
屋根材の種類
ご自宅に使われている屋根材の種類によって、屋根の寿命やメンテナンス時期が変わります。
屋根材の種類がなんであるかは、家を購入した時の資料に記載されています。資料で分からなければ、購入先に確認をしてみましょう。
それでも分からない場合、もしくは屋根を施工してから10年前後経っている場合は、プロに屋根の診断をしてもらうことをおすすめします。
屋根の種類はもちろん、今現在塗装が必要なのか、屋根の状態を詳しくチェックしてもらいましょう。
それでは、屋根材の種類について詳しく見ていきましょう。
【屋根材の種類別】メンテナンス時期目安
・ストレート屋根(コロニアル、カラーベスト)
屋根材の耐用年数:20〜30年
新築から初回の塗装まで:8~15年
軽くて丈夫で地震に強いことで人気の屋根。色や形状も豊富なため現在新築の半数以上に採用されている屋根材です。
セメントが主成分で作られていることから、スレート屋根自体に防水性はなく、定期的な塗装メンテナンスが必要です。
・セメント瓦
屋根材の耐用年数:30〜40年
新築から初回の塗装まで:10~20年
厚みがあり、遮音性と断熱性が高い屋根。30年から40年程昔に全国の戸建て住宅で普及しましたが、現在はほとんど使われていません。
セメントで作られていることから塗装メンテナンスが必須です。しかし普及した当時からかなり年月が経っており、屋根の寿命がきている場合がほとんど。重量があり、不具合の発生しやすいセメント瓦のお家は塗装ではなく、軽量でメンテナンス性の良いガルバリウム鋼板への葺き替え工事が主流です。
・ガルバリウム鋼板
屋根材の耐用年数:25~50年
新築から初回の塗装まで:10~25年
軽量でメンテナンス性に優れた屋根材。遮熱効果や耐熱性も持ち合わせ、モダンなイメージでカラーバリエーションも豊富です。
ガルバリウムという合金でメッキされた鉄で作られているので、天敵は錆びです。酸化による錆を再塗装でカバーすればとても長く使用できます。
・トタン屋根
屋根材の耐用年数:10〜20年
新築から初回の塗装まで:7〜10年
トタン屋根は金属系屋根の一種で、軽量で安価な屋根材です。錆びやすく雨漏りが発生しやすいなどのデメリットが多いことから、現在では一般住宅にはあまり使用されていません。
トタン屋根自体の耐久性は10年程度とされ、錆止めや塗り替えなどのメンテナンスが必要です。錆が発生すると急速に広がるので、定期的に点検するようにしましょう。
・日本瓦(粘土瓦)
屋根材の耐用年数:50~100年
日本瓦は強度があり、他の屋根材よりも耐久性に優れた屋根材です。
日本瓦は、粘土で作った瓦にガラス質の粉末を塗り、光沢を出したり水などの液体の染み込みを防ぐ効果を持たせてから焼いているため、塗料を使用していません。よって基本的に塗装メンテナンスは必要ありません。
ただし、瓦の下の防水シートなどの下地材、瓦と瓦の隙間を埋めるように詰めてある漆喰のメンテナンスは必要です。また、割れや欠けなどの劣化が起こる場合があるため、定期的に点検をして、必要であれば葺き替え工事をしましょう。
屋根塗装をする目安は8年程度ですが、新築の場合は屋根材によっては10〜20年程度は塗装の必要がない場合もあります。
屋根塗装の目安は年数よりも劣化症状で見抜くほうが確実です。検査だけなら無料で行ってくれる業者もありますので、定期的な検査は8年を目安に行うことをおすすめします。
2回目以降の塗装については、塗料の耐用年数で決まるため、上記の年数は参考になりません。次項で詳しく見ていきましょう。
塗料の種類
屋根塗装に使われる塗料について見ていきましょう。
塗料にもさまざまな種類がありますが、塗料の中に含まれる合成樹脂の種類や機能によって価格や耐用年数が変わってきます。
よく使われる人気の定番塗料は、シリコン塗料です。価格と耐久性のバランスが良い、コスパの高さが人気の理由です。
その他に、紫外線に強く耐久性に優れたフッ素系塗料や、無機物系塗料など、長い耐用年数を備えた塗料もあり、さまざまなバリエーションがあります。
塗料選びは外壁との兼ね合いや、残りの屋根材の寿命とで決めることをおすすめします。
新築後初めての塗装時など、残りの屋根の耐用年数が長ければ、長い耐用年数の塗料を選んだ方が、合計の塗り替え回数を少なくすることができます。
また、屋根塗装をするためには足場を組む必要があります。この足場を組む作業に少なくない費用がかかるので、総額の費用を考えると、耐用年数の長い塗料で工事回数を減らす方がお得になることが多いです。
また、外壁塗装も検討している場合は、屋根と一緒に塗装することで費用や工事期間を減らすことができます。屋根と外壁を同時に塗装する場合は、次回も同じタイミングで再塗装の時期を迎えられるように、考えて塗料を選びましょう。
とはいえ、いきなり塗料選びをするのは難しいと思いますので、信頼できる業者に相談するのがいいですね。希望を伝えて、プロによる適切なアドバイスをもらいながら工事を進めましょう。
外壁塗装について、詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
「外壁塗装で失敗しないために気をつけること」
屋根塗装はまず点検から
これまで、屋根のメンテナンスの必要性やメンテナンス時期についてお話ししてきました。
屋根のメンテナンスは家を長持ちさせるために必須ですが、メンテナンス時期がいつなのか判断するのが難しいです。
ひび割れなどの劣化のサインが目視できた時はもちろん、前回の塗装から8年を目安にプロによる点検・診断を受けましょう。
塗装が必要な状態なのかは、実際に目で見てみないと分かりません。健康診断と同じように、プロによる定期的な検査を受けましょう。何もなければ安心できますし、万が一何かあっても早い段階で見つかれば簡単な補修で済むこともあります。
屋根は普段目が届きづらいところなので、どうしても軽視されがちです。分からないからと放置し、家に大きなダメージが入ってしまう前に、定期的な点検をしてメンテナンス時期を把握しておきましょう。
・帯広市近隣で屋根塗装をするなら
遠藤木工は地元に特化した施工実績が1,000件以上ある、地元密着のリフォーム会社です。
塗装だけでなく、水回りや家のことを丸ごと見ることができるため、塗装以外にも雨漏りや屋根の交換・カバー工法にも対応しています。
ご自宅に必要なメンテナンスが塗装なのか、屋根材や外壁材の交換なのか、はたまた設備の交換は必要なのかといったことまでは塗装専門会社では判断できません。リフォーム全般を扱う遠藤木工だからこそ最適なメンテナンス方法をご提示できます。
まずは無料相談、無料診断から。
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